2013年は様々な馬が活躍した年です。この年の最強馬を決めるとなると、ファンからはいろいろな意見があがるでしょう。それだけ、2013年は長い日本の競馬の歴史の中でも面白かった年と言えるのです。 結果から言うと、2013年の年度代表馬はロードカナロアであり、この馬を最強馬と認めなくてはなりません。実績について申し分ないうえに、今まで混戦であったスプリント路線で最強の地位を築いたことには価値があります。1998年のタイキシャトル以来のマイル・スプリントを得意とする馬の年度代表馬選出は話題となりました。 2013年のロードカナロアの成績はほぼ完璧です。前年のスプリンターズステークスを制し、日本のスプリント界の最強馬となったこの馬はその冬、香港に遠征しG1制覇を成し遂げます。香港はスプリントやマイルのレースのレベルは世界屈指で、これまで多くの日本調教馬が挑戦してきましたが、その厚い壁に阻まれてきました。しかし、この馬が勝ったことで日本のスプリント馬は強いということを世界に知らしめることとなりました。 2013年の始動戦は春のスプリントG1である高松宮記念のステップレースでしたが、トップハンデを背負いながらも圧巻の勝利。本番の高松宮記念も圧倒的1番人気に支持されました。スタートで少し出遅れてしまい、中団からの競馬となりましたが直線で伸びを見せ、春のスプリント王に輝きました。 さらにマイル王を決める安田記念に参戦、ここでもマイルを得意とする馬をさしおいて1番人気に支持されます。この馬にとって初のマイル戦、しかもG1で1番人気に押されるのは、誰もがこの馬の実力を認めていたことにほかなりません。そして、それが正しかったことをレースで証明してみせました。馬群を割って力強く伸びたロードカナロアは、春のマイル王の称号も手にしました。 秋の始動戦では惜しくも2着となりましたが、スプリンターズステークスはきっちりと勝ち、連覇を達成しました。まさにスプリント界の横綱と言える実績を残したロードカナロアは、引退レースに香港を選択します。このレースでスプリント戦では異例の5馬身差をつけて連覇を達成し有終の美を飾ります。 この実績を見ると、本来であれば文句のつけどころがないのですが、この年は凱旋門賞で2年連続2着となり世界に最も近づいたとも言われ、引退レースの有馬記念を圧勝したオルフェーヴル、ジャパンカップを勝ったジェンティルドンナと、最強馬を決めるには難しい年となりました。