2011年の競馬を総括すると、この年の最強馬と呼ぶにふさわしいのがオルフェーヴルです。「破天荒」「暴れん坊」とも言われ、見る者を魅了し、ファンに愛されたこの最強馬はどんな馬なのでしょうか。
オルフェーヴルは2008年、父ステイゴールド、母オリエンタルアートの間に生まれました。父であるステイゴールドはシルバーコレクターとも言われ、なかなかG1レースに勝てなかったのですが、最後のレースで海外のG1に勝ち、種牡馬入りしました。母のオリエンタルアートはターフの名優と言われたメジロマックイーンの子供です。
この血統にはG1を3勝したドリームジャーニーがおり、小さな頃から周囲の期待が集まっていました。迎えたデビュー戦では中団から強烈な末脚を見せ、見事初勝利を収めます。しかし、ゴール後に騎手を振り落すなど、気性の悪かった父、ステイゴールド譲りの暴れん坊ぶりを発揮しました。調教師は入厩してきた当時を振り返り、気性が荒すぎるため、競走馬になれないと思ったと語っています。
その後のレースは2着、そして10着と敗戦が続き、放牧に出ます。陣営は折り合いを重視し、競馬を教えることに専念することになりました。これが翌年である2011年の大活躍につながります。 2011年に入り、グレードレースで2着、3着として、クラシック第1弾である皐月賞のステップレースに臨みます。このレースでは競馬を教えてきたことが活かされ、見事1着となり皐月賞の切符をもぎ取りました。このレースが最強馬への階段を駆け上がるきっかけとなったことは言うまでもありません。
そして迎えた皐月賞、当日4番人気となったオルフェーヴルは圧巻の強さを見せつけます。不利な外枠でありながら、リズムよく中団後方で直線に入ったオルフェーヴルの末脚が炸裂します。2着に3馬身差をつけた圧勝劇は観客の度肝を抜き、まず1冠を制しました。
この世代の最強馬を決める日本ダービーでは1番人気に支持されます。当日は雨の影響もあって競馬場のコンディションは良くなかったのですが、それをものともせずに馬群の間を根性で突き抜け、栄えあるダービー馬に輝きました。
夏の間を休養にあて、心身ともに大きくなって厩舎に戻ったオルフェーヴル。クラシック3冠を目指し、菊花賞に出走します。単勝1.4倍という圧倒的人気に押されたこのレースでは、早めに先頭に立って押しきり、見事三冠馬となりました。
暮れの有馬記念も制したオルフェーヴルは名実ともに2011年の最強馬です。